こんにちは、ありすです。
今回はBLW離乳食と従来のペースト離乳食の違いについて、それぞれを比較しながら書いていきたいと思います。
目次
スポンサーリンク
BLW離乳食と従来のペースト離乳食の違い
中心にいるのがママが赤ちゃんか
従来の離乳食:
- いつから始めるか
- 何を食べるか
- どれだけ食べるか etc.
BLW離乳食:
ママは我が子の状態を見て食べ物を提供するのみ
- いつから始めるか
- 何を食べるか
- どれだけ食べるか etc.
ママは我が子の状態を見て食べ物を提供するのみ
BLW離乳食と従来の離乳食の一番の違いは『離乳食を進める上でママと赤ちゃんのどちらが中心となるのか?』ということになります。
BLWは『Baby-led weaning=赤ちゃん主導の離乳』の頭文字で、BLWの定義そのものが『赤ちゃん主導』、つまり『赤ちゃんが中心』であることです。
一方従来の離乳食は、一般的にママが中心となりあれこれ考えて進め方を主導していくかたちになっています。
赤ちゃんが食べるのによく考えればおかしな話ですが、赤ちゃんを中心において主導させるという発想自体がそもそも無いという感じですよね。
この『どちらが中心か(主導するか)の違い』が一番大きな違いですが、その他にも一般的に以下のような違いもあります。
始める時期の違い
従来の離乳食:
一般的には生後5〜6カ月に始めるとされている
BLW離乳食:
特に決まっていないが、早くても6カ月以降。
赤ちゃん自身の離乳食を始める準備ができてから
一般的には生後5〜6カ月に始めるとされている
BLW離乳食:
特に決まっていないが、早くても6カ月以降。
赤ちゃん自身の離乳食を始める準備ができてから
従来の離乳食を始める時期については、厚労省策定のガイドによると5〜6ヶ月で離乳食を開始するとされています。
(厚労省が策定した「授乳・離乳の支援ガイド」が日本での一般的な離乳食の進め方のもととなっていて、日本のほとんどの離乳食についての情報や書籍などはこのガイドに基づいています。)
私自身も娘が5ヶ月になる少し前のタイミングに、当時健診で通っていた小児科医の先生に「離乳食考えてますか?首が座っていれば始めてOKなので、5ヶ月になったらはじめていいですよ」というようなことを言われました。
(5ヶ月では始めませんでしたが笑)
また5ヶ月すぎると、支援センターなど他のママやスタッフさんと会話する時は必ずと言っていいほどまずは「離乳食どうですか?」という話題になります。
また私の手元にある育児本の離乳食のページには、「5ヶ月になったら、遅くとも6ヶ月のうちには離乳食を始めましょう」と書いてあります。
『5ヶ月すぎたら離乳食!』という考え方は日本では本当に根付いていると感じています。
一方でBLWの場合は、いつから始めるというのは決まっていません。
あくまで赤ちゃんがBLWを始めたいタイミングが始めるタイミングであって、ママはそれを見極めてサポートするのみです。
ただ少なくとも6ヶ月になって食べ物を受け入れられる体(免疫や消化機能において)になってからのBLW開始が望ましいとされています。
(WHOは生後6ヶ月までは母乳/ミルクで育てることを推奨しており、離乳食をはじめるのは体の発達上6ヶ月以降が望ましいとしています)
早く始めるよりもどちらかというと遅めに(あくまで赤ちゃんの生育に合わせてですが)始めたほうがうまくいくという事例も多いようです。
ちなみにうちの娘は本格的に始めたのは7ヶ月前後くらいでした。
それでも始めはほとんど食べませんでしたが、次第に食べるようになり今はかなり食欲旺盛です。
何から始めるか
従来の離乳食:
すりつぶした10倍粥からスタート
BLW離乳食:
特に決まっていない(軟飯か蒸し野菜あたりが多い?)
すりつぶした10倍粥からスタート
BLW離乳食:
特に決まっていない(軟飯か蒸し野菜あたりが多い?)
従来の離乳食では『すりつぶしたお粥をスプーン1杯』からスタートさせるというのが定着しているようです。
ほぼ全ての離乳食の本や情報においてそのように記述がありますし、自治体主催の離乳食教室にも参加しましたが、やはり同様に説明されました。
BLWの場合は特に決まりはありません。
私は個人的には最初はお米を柔らかめに炊いたものを薦めていますが、蒸した旬のお野菜でも、柔らかめのお肉でも、パンでも、それこそ健康的な食事であれば家族の料理のとりわけでも何でも良いのです。
BLW提唱者のジル・ラプレイ氏の著書によると、6ヶ月を過ぎた赤ちゃんは免疫システムや消化機能において十分に成熟しているのでさまざまな食べ物に対応可能です。
同著書の中では様々な赤ちゃんのBLWの体験談が載っていて、初めてのBLWで赤ちゃんが食べたものとして『パン、やわらかい肉、にんじん、梨』など様々な食べものを食べたことが紹介されています。
肉などのタンパク質はアレルギー反応を心配する声がありますが、BLWを初めてする赤ちゃんはまだ実際にはほとんど食べませんので、仮にお肉などのタンパク質でもアレルギー等の心配はほとんど気にしなくて良いと思います。
とはいえママが『初めてのBLWで敢えてお肉をあげたい!』というわけでなければ、やはりお野菜やご飯がより無難で安心かなとは思います。
進め方の違い
従来の離乳食:
初期、中期、後期に分かれていて、1日の食事の回数、あげる食材の種類や形状(どれくらい細かくするか)など進め方の指針がある
BLW離乳食:
特に時期による区切りやステップアップなどは無く、最初から手づかみできるもの中心、食事の回数も決まりは無くママと赤ちゃんの様子で決める
初期、中期、後期に分かれていて、1日の食事の回数、あげる食材の種類や形状(どれくらい細かくするか)など進め方の指針がある
BLW離乳食:
特に時期による区切りやステップアップなどは無く、最初から手づかみできるもの中心、食事の回数も決まりは無くママと赤ちゃんの様子で決める
従来の離乳食では、時期によって離乳食に初期〜中期〜後期(〜完了期)と段階が設けてあります。
(私の手元の育児本ではごっくん期〜もぐもぐ期〜カミカミ期〜パクパク期という時期の分け方も書いてあります)
いずれにしても、月齢を基準にして細かく食事の回数やどれくらいのペーストにする・どれくらい細かく刻むなどの指針があるという印象です。
もちろん赤ちゃんに合わせて各家庭で調整する前提だとは思いますが、『この月齢なら中期だからこういうものをあげる』と書いてあるとその通りに進まない場合にプレッシャーになるだろうなぁと私なんかは思ってしまいます。
BLWの場合はこういった進め方の段階という考え方がありません。
食事の回数も、1回から始めてもいいしママがしんどくなくて赤ちゃんもご機嫌に参加できるならいきなり3回でもOK。
BLWはそもそも家族の食事に赤ちゃんが参加するということが重要な要素の一つなので、食べる前からママが食事の時は食卓にいる、あるいは食べているママの膝にいるということをやってきている場合も多いと思います。
そこからの自然な流れとして実際に食べることを少しずつ始めていくという感じなら、いきなり2回や3回ということも全然あり得るのかなと思います。
提供する食材も初めから手づかみしやすい(主にスティック状の)ものです。
まだほとんど食べない時期から色々な食材を提供して赤ちゃんが触ったりしながら学んでいくことが大切なので、提供する食材の種類も特に時期による制限はありません(安全上赤ちゃんには避けるべき一部の食材は除く)。
なるべく色々な食材をママは可能な範囲で提供し、実際に食べるか食べないか、どれくらい食べるかは全て赤ちゃんが決めることです。
ちなみに、進め方の段階とは全く別ですが、娘の場合の実際に食べる様子を観察していると次のような食べ方の段階を経ていたなぁと思います。
【食べないで見るだけ期〜少し触る、舐める期〜ほんのひとかじり期、少し食べ出す期〜オエオエなる期〜オエオエせずに食べられる期〜大きく齧ってべーベー期〜べーべーせずに食べられる期】
授乳のタイミングの違い
従来の離乳食:
離乳食を先にあげて、後から授乳する
BLW離乳食:
授乳を先にして、お腹いっぱいの状態でBLW
離乳食を先にあげて、後から授乳する
BLW離乳食:
授乳を先にして、お腹いっぱいの状態でBLW
従来の離乳食ではお腹がいっぱいのタイミングを避けて離乳食を与えて、食後に授乳をしましょうという考え方が一般的です。
これは赤ちゃんが満腹だと離乳食を食べてくれないかもしれない、しっかりと食べてくれるように空腹時に離乳食を与える、という考えに基づいているのだと思います。
ただ実際のところ、お腹が空いていればママに与えられるままに初めてでも食べる赤ちゃんもいるかもしれませんが、初めて離乳食を食べる頃の赤ちゃんは離乳食が空腹を満たすものだと理解していません。
なので却って不機嫌になってしまい離乳食が早々から難航することも多いように見受けます。
一方BLWでは初めは必ず先に授乳して満腹にしてから食べ物を提供します。
BLWを始めたころの赤ちゃんにとって食事とは母乳/ミルク以外の食べ物に初めて出会って学んでいく機会であって、まだ空腹を満たすためのものではないからです。
お腹がいっぱいでご機嫌な状態で食べ物を提供することで、少なくとも赤ちゃんが怒って不機嫌になるようなことはありません。
空腹が満たされているタイミングだからこそ、すんなりと目の前の食べ物についてまずは見たり触ったりしながら学んでいくことに移行できるのです。
More from my site
目次
コメント