こんにちは、ありすです。
BLWに限らず離乳食の目的は、
「それまで赤ちゃんが母乳/ミルクから摂っていた栄養を、母乳/ミルク以外の食べ物からの栄養に徐々に置き換えていくこと」
です。
赤ちゃんの栄養源は、離乳食を始めてからもしばらくの間は依然として母乳/ミルクです。
しかし離乳食のどこかのタイミングで授乳がメインである状況をある程度意識的に変えていく必要があります。
BLWにおいてスムーズに授乳の量を減らしていく方法について、私なりに調べたり経験したことからお伝えしたいと思います。
目次
スポンサーリンク
授乳は離乳食の後では無くBLWの前
まず授乳を食べる前にするか後にするかですが、BLWでは食事の前に必ず授乳します。これはBLWではよく言われることなのでご存知の方がほとんどだと思います。
従来の離乳食ではお腹を空かせた状態で離乳食をあげて、離乳食後に授乳するのが一般的です。
これは従来の離乳食では最初から「食べさせる」ことが目的だからです。
一方BLWでは、授乳してお腹が満たされて赤ちゃんがご機嫌な状態で食事をさせます。
これはBLWでは最初は「実際に食べる」ことを目的としていないためです。
想像してみてください。
離乳食を初めて食べる赤ちゃんは、お腹が空いたらそれまではいつも母乳/ミルクを飲んできました。
そんな赤ちゃんがもし、お腹が空いている時に急にミルク以外の食べ物を目の前に置かれたら、もしくはスプーンで何か知らないものを口に突っ込まれたら・・・
どう思うでしょうか?
お腹が空いている自分が欲しいのはミルクなのに、見当違いのことをされて更に不機嫌になっても不思議ではないと思います。
考えてみればわかることなのですが、そもそも赤ちゃんは初めて見る食べ物(それが固形のものであってもスプーンに乗ったペーストであっても)を「食べるもの」とは急に認識できません。
なのでお腹が空いていて母乳/ミルクが欲しいのになぜか欲しくないおもちゃを与えられたような状態で、混乱したり怒ったり拒否したりで、食べるどころでは無くなってしまう赤ちゃんが多いのも納得がいくことですよね。
BLWの場合、BLWを始めてからしばらくの間は、赤ちゃんにとって「食べるという行為を学んでいく」期間になります。
なので初めは食べなくてもOK。
BLWを始めてから最初の2ヶ月くらいの間は、実際にほとんど食べていない赤ちゃんが大半です。
目の前に置かれた食べ物を観察したり匂いを嗅いだり触ってみたりしながら研究して、赤ちゃんが納得するタイミングでそのうち口に運んでくれればそれで良いんです。
口に運ぶようになってからも、しばらくの間は実際に食べている量はほんの少しだったりします。
なので当分の間は赤ちゃんのメインの栄養源として授乳が重要なものとなります。
どのタイミングで授乳を減らすか
ではいつくらいのタイミングで授乳メインから減らしていくのでしょうか。
これはもちろん赤ちゃんで個人差があると思いますが、私は次の方法をとるのが良いと思っています。
ファーストステップ:食事前に授乳→食後に授乳へ
授乳を減らすためのステップとして、赤ちゃんがある程度食べる量が増えてきたら、まずはBLWと授乳の順番を変えましょう。つまり、食事の前にしていた授乳を食事の後に変えるということです。
ざっくりの目安ですが、BLW開始から大体2カ月くらい経つタイミングが一般的かと思います。
赤ちゃんが食べる量が増えてきたとママが感じたら、授乳と食事の順番を変えてBLW後に授乳とします。
ある程度食べるようになってきた赤ちゃんは、ミルク以外の食べ物を出されても「食べ物」と認識できていて、食べることで空腹が満たされるということも理解しつつあります。
なのでこの時期になればお腹が空いた状態で食事に取り掛かって大丈夫。
むしろきちん空腹を感じる時間をもつことも重要です。
と同時に、それでもまだ食べる量は十分ではないので、BLW後に授乳して栄養を補います。
順番を入れ替えるって誰も言ってくれなかった
「BLWの場合は授乳後にBLWをする」ということはよく見る情報なのですが、途中で順番を逆にすることについてはあまりBLW関連の本などにも載っていないように思います。私自身娘にミルクをあげてからBLWをしていた中で、一向に授乳の量が減らないことに一時期悩んでいました。(実は1歳の誕生日を過ぎた頃にも、ある程度食べるのにミルクを1日800mlくらい、回数でいうと4回ほど飲んでいました汗)
BLWの場合はBLWの前に授乳が鉄則!というイメージが自分の中で強くて、順番を途中で変えることにはなかなか考えが及ばなかったんです。
ですが少し食べるようになったのになぜミルクの量が減らないんだろうと悩んで、いろいろ調べていく中でアメリカのBLW専門の栄養士さんが「途中で食事とミルクの順番を逆にする」と言及しているのを見てようやく気づきました。
次のステップ:少しづつ授乳回数・量を減らす
次に、徐々に授乳回数や量を減らしていきます。これもできる限り赤ちゃん主導で進めたいところです。
モデルケースだと、生後6−7ヶ月はミルクが栄養のメインで、8−9ヶ月は徐々に食べる量が増えつつミルクの量がピークとなり、そこから減っていきます。
そうして12ヶ月を迎える頃にはミルクの1日の摂取量はかなり減り、3回の食事の後にミルクを飲む(トータル500-600mlくらいが目安)というイメージです。
食べる量が増えたBLW2ヶ月目くらいにBLWの後に授乳するように変えると、赤ちゃんの欲しがる量に合わせていればミルクを飲む量は自然と減っていきます。
そして回数の減らし方としては、もちろんいつの授乳を減らしても良いのですが、朝起きてすぐの授乳から減らしていくのがやりやすいかと思います。
朝しっかりお腹が空いている状態でBLWをしてしっかり食べると、その日1日昼ごはんも夕ご飯もしっかり食べる流れが出来やすいからです。
赤ちゃんにとって、しっかりと食べるためにもお腹が減るという感覚を経験させていくことも大切です。
胃が空っぽになる時間を作ること、これも今後一生続く食習慣を作っていく上で大切なんです。
ミルクを減らした流れ、娘の場合
娘の場合は先に述べたように食後の授乳に切り替えるのがかなり遅かったので全く参考になりませんが、一応例として。お恥ずかしいですが、授乳とBLWの順番を変えるということを全く思いつかなかったため、1歳の誕生日の頃も1日800mlくらいミルクを飲んでいました笑
表などにまとめたかったのですが、わかりやすく表にするのが難しいので箇条書きの文章で書いてしまいます。
- 生後7ヶ月(BLWを始めて1ヶ月目):ミルクの1日の総量は800〜1000ml、1日の回数は5回くらい
大体これくらいの感じが生後10ヶ月、BLW4ヶ月目まで変わらず続きました。 - 生後11ヶ月(BLW5ヶ月目):「あれ?なんか結構食べるようになってきたのにそういえばミルクの量減らない・・と焦り始めるわたし。
そこで11ヶ月の途中から試しに3時頃のミルクを抜いて4回にして様子をみたら特に問題なく、1日の総量としては700〜800mlくらいになる。 - 生後12ヶ月(BLW6ヶ月目):誕生日の1週間後くらいに、ようやく母親が「BLW後にミルク」に変えた方がいいと気づく。
ミルク4回だったところから朝と寝る前の1日2回に減らし、3時頃はおやつをあげるようにしてみる。(あげない日もあり)
さらにその1週間後〜10日後くらいに、朝のミルクをやめて寝る前の1回のみに。 - 夜寝る前のミルク1回のみを2ヶ月くらい続ける。
そして1歳2ヶ月後半で、夜寝る前のミルクもやめてミルク卒業となりました。
娘の場合、結果的に1歳になった月に割と急にミルクを減らしたので、しばらくの間はフォローアップミルクを朝昼の食後に100mlくらい飲ませたりしていました。
必ずしも必要だとは思いませんが、ミルクを減らすことで水分量や栄養の不安がある場合は、フォローアップミルクを取り入れてみるというのもひとつの方法かなと思います。
ちなみに現在はフォローアップミルクは飲ませず、牛乳をおやつ代わりに飲ませることがあります。
娘の例、我ながかなりめちゃくちゃで、授乳回数を減らすのは朝のミルクから抜いたらいいとか言っておきながら娘には全然違うことをしていますね笑
でも、本当に赤ちゃんって人それぞれ、もちろんママも人それぞれ。何がいいとか悪いとかありません。
参考にする情報はあっても、結局は赤ちゃんを一番わかっているママが赤ちゃんと対話しながらその時々の最善を探っていくしかないかなと思うのです。
More from my site
目次
コメント