こんにちは、ありすです。
私は娘が3−4ヶ月くらいの時にBLWの存在を知りました。
初めは「ちょっと奇を衒ったやり方??」と少し懐疑的だったのですが、BLWについて調べていくにつれて何もかもが理にかなっていて、ママと赤ちゃん双方にメリットが多いと感じるようになりました。
娘が生後7ヶ月頃から実際にBLWをやってみて今1歳3ヶ月なのですが、本当にBLWをやって良かったと思っています。
むしろ、正直BLWをやらない理由がない!とさえ思っています。
なぜなら、簡単に言えば「ママと赤ちゃん両方にとって、めちゃくちゃたくさんメリットがあるから」。(そしてデメリットはほとんど無いから!)
私が感じるメリットはたくさんあるのですが、主なものを以下に挙げたいと思います。
目次
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BLWはママが楽
BLWは従来の離乳食に比べてママがとっても楽にできると感じています。「ママが楽」ということはBLWの本質でも目的でも無いのですが、私はとても重要なメリットだと思っています。
なぜなら、どんなに赤ちゃんにとって良いことでも、ママにとってしんどいことであれば続けることができないから。
もしママが辛い思いをしながら「赤ちゃんのために」と自分を犠牲にして続けていたら、ママからいずれ笑顔がなくなってしまいます。
ママが暗い顔をしているのは赤ちゃんにとってとてもマイナスなこと。赤ちゃんはママが幸せかどうかとても敏感に感じ取るからです。
ママがハッピーでないと赤ちゃんをハッピーにすることはできません。
ママは自分のことを一番に考えて良いし、むしろ赤ちゃんのためにもそうすべきなんです。
話が少しそれましたが、『ママにとって離乳食で悩むことが少なくて楽でいられる』ということはBLWの大きいメリットだと思います。
では具体的にBLWのどんなところがママにとって楽なのかというと。
BLWは準備が楽
BLWは従来の離乳食に比べて準備がとても楽です。従来のペースト離乳食を準備する場合、
- 刻んだり
- 漉したり
- すりつぶしたり
- ミキサーやブレンダーにかけたり
BLWの場合、こういった作業は全く必要ないです。(私自身実際に一度もやったことがありません)
BLWの場合、基本的には食べ物を握りやすいスティック状に切ってから、蒸すなどして火を通して赤ちゃんが食べられる柔らかさにするだけ。
漉したりすりつぶしたりの手間がかかる作業が無いし、その分洗い物も出なくてとっても楽ちんです。
余談ですが、BLWには(特に始めは)赤ちゃんが食べ散らかしてしまうという欠点はあります。
ただペースト離乳食でも食べこぼしなどは少なからず発生するし、BLWを通して赤ちゃんは毎日食べる練習をするので上達が早く、散らかさなくなるのが早いです。
やはり離乳食作りの準備にかかる労力が少ないというのはママにとっての大きなメリットだと思います。
食べさせなくてよくて楽
BLWの場合、ママが食べさせるのではなく赤ちゃんが自分で食べます。ママは赤ちゃんに「食べさせる」必要はなく、隣でママ自身も一緒にお食事しながら見守るだけ。
赤ちゃんに食べさせなくて良いというのは、ママも同時に食事が摂れて健康的だし赤ちゃんもママと一緒に食事ができて楽しい。
食事って人間にとってただ栄養を摂取するだけの場では無くて、家族団欒の機会であったり一緒に食事をする人との会話を楽しむ場でもあると思います。
それは人生で始めて食事をする赤ちゃんにとっても同じのはず。
BLWではママが赤ちゃんと一緒に自分自身の食事をすることで自然と赤ちゃんに食べ方の見本を見せることができます。
はじめは食べ物に興味がない赤ちゃんも、ママが楽しくお食事をしているのを見て食べるようになってきます。
スプーンやフォークなども大人が使っているのを見て赤ちゃんは自分のタイミングで自然と使うようになるのです。
赤ちゃんにとって人生で食べ物を初めて食べる時期だからこそ、ママが一緒に食事をすることは意味が大きいことのように思います。
また、BLWでは嫌がっている赤ちゃんにママが苦労してなんとか食べさようとする不毛な努力は不要です。
赤ちゃん自身が自分で食べるか食べないかを決めるのがBLWなので、BLWをしていれば赤ちゃんが嫌がるのに無理に食べさせないといけないという状況が起こりません。
従来の離乳食では、嫌がる赤ちゃんになんとか一口食べてもらおうとスプーンを持って格闘、なんてことをよく聞きますが、そんな無理強いをするのは赤ちゃんもしんどいし、ママも精神的に辛いです。
赤ちゃんといえど1人の人間なので、嫌がっているのに食べさせるのなんてそもそも無理な話なんですよね。
赤ちゃんの自主性を尊重して食事するというのは、ママの精神面においてもいい事づくしなのです。
我が子に集中できて楽
BLWだと『一般的にどうか?』では無くて『今の我が子がどうか?』という視点を常に持つことになります。なので一般的なアドバイスを自然と気にしなくなります。
(そもそも一般的な離乳食のアドバイスはペースト離乳食に関することがほとんどなので参考にならないというのもあります。)
BLWは赤ちゃん主導の離乳食、つまり赤ちゃんを信頼して全ての選択を赤ちゃんに任せ、ママは見守るということ。
なので同じ月齢の他の赤ちゃんがこうだから、というのはそもそもBLWでは気にしても意味がないんです。
従来の離乳食だと、初期・中期・後期と期間を分けて食べさせる内容や目安の量、食べ物の形態が決まっていたりしますが、個性溢れる赤ちゃんにはこういったことは本来ナンセンスです。
BLWであれば目安量などに振り回されることが無く今その瞬間の我が子をしっかりと観察し、我が子の成長ペースに集中しようとします。
赤ちゃんを信じて任せられるようになるのでママにとって他と比較してあれこれ心配しなくて良くて、気持ちの上でとても楽に過ごせるのです。
BLWは赤ちゃんにとって良いことだらけ
当然のことですが、BLWは赤ちゃんにとってメリットがたくさんです。というよりメリットしかありません。
食事が楽しい!
一番はやはり、赤ちゃんにとって食事の時間が楽しいものとなること。多くの人にとって、食事の時間というのは空腹と同時に心も満たされて楽しいもの。
赤ちゃんにとってもこれは同じであるべきです。
従来のペーストの離乳食では、赤ちゃんはスプーンで口に運ばれてくるものを何か確認する間もなく、ほとんど選択の余地もなく受け入れるしかありません。
拒否すればママとの壮絶なバトルになってしまうことも。
いずれにしても、赤ちゃんにとってあまり楽しいお食事とは言い難い気がします。
BLWでは、目の前に提供された食材について、どう扱うかは完全に赤ちゃんの自由です。
自分で食べる量や食べる速さ、何を食べて何を食べないかなど全て自分で決められるので、自分の好奇心が満たされます。
実際にBLWを始めてからの娘は日に日に食べ物に興味を持つようになり、食事の時間になるとテンションが上がって喜ぶようになりました。
赤ちゃんにとっての最初の『食べる』という経験が楽しく幸福なものであるかは、その後一生ずっと続く食べるという行為に良い影響を与えるような気がしてなりません。
BLWは手指と五感を使った遊びになる
BLWは手や指先をたくさん使い、五感もフルに使います。BLWをしていれば、食事の時間を通して
- 目で見て(視覚)
- 匂いを嗅いで(嗅覚)
- 手で触って(触覚)
- 口に入れて味わって(味覚)
- それぞれの食材の咀嚼音を聞いて(聴覚)
しかも食事は1日3回、365日毎日あります。
BLWをしていれば指先と五感のトレーニングを自然と毎日繰り返すことができます。
手先を器用にするための様々なおもちゃなども勿論良いのですが、日々の食事を通して自然にトレーニングできてしまうってとても素晴らしいと思いませんか?
表面がつるつるしたものやザラザラしたもの、硬いものや豆腐のように崩れやすいものなど、食材はさまざまな形状やテクスチャがあります。
赤ちゃんはさまざまな食べ物に挑戦することで指先を緻密に動かして、食材を上手に掴んで口まで運ぶ技術を自然と習得していきます。
そしてこうした経験は後々に道具を使ったり文字を書いたり、言葉を話したりといった全てのことに影響を与えると言われています。
またBLWでは初めから固形の食べ物を噛んで食べます。
食べ物を齧りとって、しっかり噛んで食べることは、顎や歯の発達のためにも重要です。
何十年も保育士を続けて多くの子どもたちを見てきた方から聞いた話ですが、しっかり噛んで口周りを動かした子供たちは滑舌が良かったりといったことが見られるそうで、しっかりと口をつかって食べるということは話すという機能面にも影響があるように思うというように話されていました。
BLWによって健全な食との関係性を築くことができる
BLWをすると初めて食べ物を食べるという経験がとてもポジティブなものとなります。BLWでは食べるか食べないか、何をどう食べるのか全てに関して赤ちゃんの自主性を尊重します。
赤ちゃんは食べることに関して何も強制されないので、食べるという行為自体に嫌な思い出ができようもありません。
これから一生続いていく食事との関係性を、BLWでスタートすることによって良いものにできるのです。
従来の離乳食では、赤ちゃんは食べたがらないけれどママが一生懸命なんとか食べさせようとして、赤ちゃんは嫌がって大泣き、なんてことをよく耳にします。
一番最初の『食べる』という経験がそういったネガティブなものになれば、後々も赤ちゃんは食べるということに消極的になってしまうことも。
これはとっても勿体無いことです。
私自身の話なのですが、私は物心ついたころから脂身があるお肉が全く食べられませんでした。
保育所の給食で脂身が嫌でお肉が食べられなかった記憶があるので、本当に食べ始めの最初の頃から苦手だったと思います。
大人になってからは調理の仕方によっては食べられるようになりましたが、お肉の脂身は私にとってずっと苦手な食べ物でした。
母によると、私が脂身のあるお肉を食べられなくなったのは、母が無理に食べさせようとしたせいらしいのです。(正直、なんとなくですが記憶があります)
昔の話なので今以上に子供にはしっかりと食べさせないと!というような風潮もあり、第一子で右も左もわからず母も必死だったんだと思います。
ただ(おそらく)そのせいで私は完全にお肉が苦手になってしまい、大人になった今でも脂身がついた肉はなるべく避けるし、食べる時はとても警戒します。
私の場合はお肉の脂身に限定されていますが、このように幼い頃の食べ物の記憶が成長してからもずっと影響を及ぼすということはやはりあることだと思います。
食べたくないのに食べることを強制されると、食べること自体に嫌な思い出がつきまとって、その結果食に対して成長してからも消極的になることは十分に考えられます。
逆に、赤ちゃんを信じて赤ちゃんが「食べたい」と思うタイミングで好きなように食べられるBLWは、食との健全な関係を築いてくれるものだと思います。
多様な食べ物を早くから知ることができる
BLWで離乳食をしていれば、赤ちゃんは世の中にさまざまな食材があることを早くから感じることができます。BLWでは赤ちゃんが手づかみしやすいようにスティック状にしたもの中心に提供していくことになります。
はじめの段階で提供しやすいものとしてご飯や人参、ブロッコリー、じゃがいも、トマトなどがありますが、これだけでもさまざまな色、野菜の形(スティックにしていても全く同じにはならず個性がありますよね)、手触り、噛み心地があることを学ぶことができます。
従来のペースト状の離乳食の場合、スプーンに乗ったペーストは色こそ違っても、どれも原型がどんな食べ物だったかはわからなくなってしまっています。
(むしろ全て同じようなテクスチャのペーストになるように苦労して作られた結果なので当然のことなのですが・・・)
元がご飯であっても人参であってもじゃがいもであっても、同じペーストになっていて食材の持つ個性は味以外は無くなってしまっています。
せっかくさまざまな食材を使って離乳食をつくっていても、これはとても勿体無いことのように思います。
最初から家族の一員として食事できる
BLWでは、赤ちゃんは家族の一員として食卓に参加します。赤ちゃんは好奇心旺盛で周りにいる大人のまねをしたいもの。
大人たちが楽しく食事をしていると自分もその輪に加わりたいと思うのは自然なことです。
ママにスプーンで離乳食を与えられながら1人で食べる離乳食よりも、ママや家族が食べている隣で一緒に食べられる離乳食のほうが赤ちゃんにとって楽しいものであるのは想像に難くありません。
赤ちゃんが家族と一緒に食事をすると、単に食べることだけではなく、大人がやっていることを少しずつ学んでいくことができます。
例えば食器を使ったり取り分けたり、会話することなども周りの大人がやっているのを見て学んでいくのです。
初めての食べ物や苦手な食べ物も、ママや家族が美味しそうに食べているのを見て少しずつ食べられるようになることもあります。
BLWではママが赤ちゃんにつきっきりになる必要はないので、ママと赤ちゃんが初めから一緒に食事を楽しむことが可能です。
初めて食べ物を食べる時から家族の一員として食事をすること楽しさを体験できるので、より食事というものに対してポジティブになれるでしょう。
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